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木曜日, 11月 17, 2005

テレビキャプチャにみるソフトウェアとハードウェア

押入のジャンク品ボックスからKW-TV878-FNTというPCIカードが出てきました。 このPCIカードは、かつて一世を風靡したキャプチャチップbt878(bt848など、bt系と呼ばれた製品群の1つです)を搭載した製品で、玄人志向の初代テレビチューナー/FMラジオ付きキャプチャカードと同じ物です。私の手元にあるのは玄人志向のOEM品ではなく、K-WORLDのパッケージ品だったりします。何が違うかというと、パッケージが違うくらいだと思います。

近代PC用テレビキャプチャの元祖とも言える製品なので、画質については御世辞にも良いとは言えませんが、最近のテレビキャプチャ製品には無い特徴があります。それは「アナログ信号のデジタル化以外は全て付属ソフト側で処理するようになっている」という点です。つまり、このbt878というものは、アンテナ線から入ってくるをアナログ信号をデジタル信号に変換するのみで、NTSCやPALといった極めて低レベルな信号処理すら全てソフト側で行うようになっています。これは、部品を簡素化し徹底してコストダウンを図り、かつ全世界で使える(販売できる)、という目的の為だと思います。

対して、私の知る限り、最近のテレビキャプチャ製品の全ては徹底してハードウェアで信号処理を完結するようになっています。これらの製品は、bt878などと違って、ハードウェアで処理した画像データを表示するだけなので、CPUに負荷がほとんどかかりません。

なぜ、今更bt878の話題なのかというと、最近のハードウェア処理製品には無い特徴があるからです。それは、ハードウェア処理であれば、品質は固定となってしまうが、全てのデコード処理をソフトで行うことが出来るので、「高性能なCPUをもってして、インターレス解除やゴースト除去などを行い強引に綺麗にみせる」という事ができるのです。

この手の考え方は古くから研究されており、その中でも有名な所ではDScalerというプロジェクトがあります。DScalerのような真っ当なソフトウェアだけでなく、ケーブルテレビのプロテクト(スクランブル)を強引に解除するCable Crypt Decoder(Linux用)や、CableCrypt DecoderのアルゴリズムをDScalerに搭載したCCDXP32(Windows用)など、極めて危険なソフトウェアなどもあります(これらは、「学術目的以外では使用しないでください」となっています。)。

結論を言ってしまえば、今のハードウェア製品に搭載されている各社機密事項であろうゴースト除去などのアルゴリズムは素晴らしいようで、また、bt系のような単純な信号処理のみを行う製品に解像度の高い新しいモノが出てこない事もあり、ソフトウェア製品ではハードウェア製品に及ばない所があります。しかし、近い将来、かつての音楽のように一部マニア向け製品を除き、一般大衆向けの製品はソフトウェアへと帰化していくのではないかと私は考えています。

posted by Xune @ 21:28   links to this post 0 comments

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